生活習慣病の代表的な病気、糖尿病の発症は年々増えています。最近は、発症年齢が40−50代から30代に下がってきているのが現状です。初期は自覚症状がなく、血糖値が高くても放置する人が多いとのことですが、その結果、病状が悪化、合併症を引き起こす悪循環が社会問題になっています。このうち、失明に結びつく網膜症、手足のしびれなどの神経障害、蛋白尿、糖尿、むくみなどを主症とする腎症は「3大合併症」と呼ばれています。糖尿病の発症後10年以上たって発病する例が多いのです。
例えば、糖尿病網膜症によって失明される方は年間3000人もいるのに、重くなるまで自覚がほとんどないため、手遅れになるケースが多くあると言います。この他、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの危険性も・・・。糖尿病は死を招く疾病につながっていく恐ろしい病気でもあるのです。
糖尿病、心臓病、高脂血症、脳卒中などは決して加齢によって発症しやすくなるだけではありません。30代からでも発症の可能性もあり、それは「微小循環障害」と関わりが指摘されています。
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毛細血管をはじめとする微小血管や微小リンパ管、あるいは細胞と細胞の隙間を流れる組織間液での物質交換やガス交換が滞ることを「微小循環障害」(中医学では「
、=おけつ」)といいましたね。脳梗塞、心筋梗塞など、動脈や静脈という比較的太い血管で起こる「大きな血栓」に対して「微小循環障害」は「小さな血栓」なのです。
忙しい年度末、長時間デスクに座り、パソコンを使って、いつも以上に目と脳を酷使している方は多いことでしょう。目の疲れ、かすみ、ドライアイ、頭痛、肩こり、眩暈や吐き気、不眠に物忘れ、なんて症状で悩んでいませんか? これらの症状がまさに「微小循環障害」によるもので、放置しておくと、30代だからと言っても大変に危険なのです! いずれ「大きな血栓」となり、脳梗塞や心筋梗塞を招くことにつながってしまいます。
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微小循環障害は、血栓症のみならず、あらゆる臓器障害の発生に関与しているとされます。冷え症、各種皮膚疾患、老人性認知症も、その終始に微小循環障害を伴います。単なる「頭痛」や「目の疲れ」として放っておくと、とんでもないことになるのです。
こうした微小循環障害に対して、中医学では丹参製剤の効果に注目していますが、その効果についてはより一層の解明が待たれるところ。なにはともあれ、日頃から微小循環対策を怠らないようにすることが大切です。これまでお話してきた話題の数々が、皆さまの健康のお手伝いになれば幸いに思います。