現在、CFD取引はオンライン証券会社なども次々に市場参入するなど、急速に取扱会社が増えている。かつて大ブームを起こしたFX市場のように、CFD取引も大きくブレイクしていくのか。個人投資家は、CFD取引とどう向き合っていけばいいのか。陳アソシエイツ代表の陳満咲杜氏、クリック証券の高島秀行社長に語っていただいた。

- 高島:
- 弊社のCFDは、現在は日本225と米国30ですが、その後は金先物や原油先物などのコモディティに拡大。将来的には、海外の個別株などを原資産とするCFD銘柄を取り揃えて行くことになると思います。日本株だけではチャンスが限定されてしまう。投資家がもっと幅広い視野で投資できる投資機会を提供していく必要がある、と考えたことがCFD導入のきっかけでした。そう考えると、いずれは米国株や中国株、インド株など幅広い市場への進出が不可欠になると思うんです。CFDを進化させていくことが、今後の証券会社にとって重要な課題です。
- 陳:
- CFD取引は、投資ツールとしては完成形に近いんじゃないでしょうか。ヘッジファンドのトレーダーが使う投資ツールに近いものですから、今後はすべての投資ツールがCFD取引に集約されていくかもしれません。
- 高島:
- 私もそう思いますね。CFD取引は、今後の投資活動には不可欠なものになると思います。特に、若い人にはCFDをやっていただきたい。CFDを通して世界中のマーケットが理解できるし、仮に失敗しても若ければいつでもリカバリーできると思うんです。
- 陳:
- 個人投資家の皆さんに言いたいのは、とにかく一度トライしてみること。「水泳を覚えるためにはプールに入って泳いでみる」しか方法はありません。CFDも、とにかく一度デモ取引でもかまわないのでクリックしてみてください。
- 高島:
- CFD取引が今後、FX市場のように成長していけるかどうかは、いかに質の高いサービスを提供し続けていけるかどうかだと思っています。質の高いサービスとは、出来るだけ少ないコストで、小さな変動幅でも利益を出せるような取引の仕組みを、あらゆる金融市場、個別銘柄で実現できるかだと思っています。むろん、簡単な操作、分かりやすい画面といったハードの部分も必要ですが、株価指数であろうが、商品先物だろうが、世界中のマーケットで小さなスプレッドを使って、細かく利益を出せる。そんなCFDを整備していけば、FX市場のように成長するのではないかと思っています。
- 陳:
- 日本人はもともとハイリスク、ハイリターン商品は嫌いだといわれていたんですが、FXブームの現象を見ると正直言って予想外でした。実際、FX人口を見たときに人口に対してやっている人の割合、FX人口密度とでも言えばいいんでしょうか。おそらく世界一だと思うんですね。FXもCFDのカテゴリーのひとつですから、日本でCFDが普及していくのも時間の問題だと思っています。
- 高島:
- 我々が、がんばるしかないのかもしれませんね。
- 陳:
- 私は、経済のサイクルというのは80年周期だと思っています。リーマンショック以後の景気低迷は今後20年は続くはずです。たとえば、日本は戦後60年ずっと成長してきましたが、リーマンショック以後は成長できたとしてもかなり限定したものになると考えています。また、石油市場にしても、戦後ずっと続いた成長は終息して、ピークを打った。金融市場も、今後は昔のように右肩上がりにはならないということです。
- 高島:
- 特に日本株の低迷は続いていますね。
- 陳:
- ただ、こうした経済の80年周期といった知識は、実は投資の世界ではあまり関係のないことです。株式市場であろうと、為替市場、商品市場でも、常にトレンドはあるんです。トレンドがあれば、投資で利益を出せるチャンスがある。特に、リーマンショック以後の金融市場は、以前よりはるかにボラティリティ(変動幅)が大きくなった。変動幅が大きくなれば、それだけCFDのような差金決済取引ではチャンスが拡大するんです。
- 高島:
- 要するに、相場が上がる、下がるは問題ではないと。
- 陳:
- CFD取引のような差金決済取引が増えてくれば、当然投資家の多くはデイトレードのような超短期売買の人が多くなっていくはずです。証券会社にとっては、投資家がたくさん売買してくれたほうが儲かるわけですが、かといって私のような中長期で売買する投資スタイルの人も、実はCFDのような投資ツールは必要になるんです。今後は、投資対象をグローバルな視点で見る必要がある。日本株だけ、円ドルだけでは厳しい。CFDをウォッチしていれば、世界中のどこかで投資チャンスがあることが分かりますから、中長期投資の人にとっても必要な投資ツールなんです。
- 高島:
- ぜひ、1度クリック証券でCFDを体験してみてください、ということです。

(文責:サーチナ・メディア事業部)
- 第1回:4月19日(月)
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今後、ますます拡大するCFD市場

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高島秀行(たかしま ひでゆき)
クリック証券株式会社代表取締役社長。
鳥取大学工学部卒。学生時代は金融工学を専攻。証券会社にて証券営業に従事した後、アメリカへの留学を経てシステム会社・コンサルティングファーム等で、インターネットでの証券を含む金融取引システム開発の企画・コンサルティング等の業務を担当。
また、ネット銀行やPTS(私設取引システム)の設立準備を経験。
その後、GMOインターネット株式会社に入社し、2005年10月、クリック証券株式会社の前身であるGMOインターネット証券株式会社を設立。
2007年12月、商号をクリック証券株式会社に変更し、現在に至る。
(社)日本証券アナリスト協会検定会員

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陳 満咲杜(ちん まさと)
陳アソシエイツ代表/アナリスト。
大学時代より株投資を開始。中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX業界へ。
香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積む。マネージングディレクターやチーフアナリストを経て独立。日本、中国、台湾地域をカバーした執筆、講演、情報サービス、投資者教育などの活動に取り組んでいる。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。
主著に「FXトレーディングの真実」(扶桑社)
「しっかり儲けるCFDトレード入門」(日本実業出版社)
「CFDトレーディングの真実」(扶桑社)などがある。










