CFD投資の魅力は、様々な金融市場に幅広く対応できること。とはいえ、CFD初心者にとっては、どう使いこなしていけばいいのかが難しい。
そこで、CFD取引とは、他の金融商品とどこが異なるのか、どんな取引スタイルをとれば成功するのか、そんなテーマでCFD関連の著作が多い陳アソシエイツ代表の陳満咲杜氏、そしてクリック証券社長の高島秀行さんに語っていただく。
- 陳:
- 前回、CFDの大きな魅力は「取引対象が広い」そして「資金効率が高い」ことだと指摘しましたが、実際にはもっと数多くのメリットがあります。
- 高島:
- そうですね。私は大きく5つのポイントに分類しているんですが、第1には「これまで敷居が高かった世界の金融商品に投資が出来る」。2番目が「レバレッジを利かせて少ない資金で投資できる」、第3が「売りからも投資できるためリスクヘッジの手段になる」。第4が「CFD取引業者との直接取引になるためにルールが統一されて分かりやすい」。そして5番目が「ほぼ24時間、いつでも取引できる」です。
- 陳:
- CFDが、株式投資やFX取引と異なるのは、やはり世界を相手に出来ること。私は日本で最初にCFDを導入した会社で開発の仕事をしていたんですが、たとえば米国の株式に投資する場合は、米国市場のルールに従って投資環境を整えなくてはいけません。
- 高島:
- たとえば、CMEで金先物とか原油先物に投資したいと思ったら、通常はひとつひとつの市場で個々の証券会社や商品取引員と直接取引をしなければなりません。その点、CFD取引ではCFD業者との取引一本に統一できる。これまで、ハードルが高かった海外の金融商品などにも、簡単にアクセスして取引が出来るということです。逆に、我々がシステム開発で苦労した点ですね。
- 陳:
- 途中にブローカーが入るとはいえ、商品ごとに市場環境を整えなくてはなりませんからね。ただ、CFD業者との取引に一本化できる、というのは個人投資家にとっては大きなメリットですよね。金や原油の先物に投資したいと思っても、窓口がみんな別々で面倒だからやらない……。リーマンショック以前はそれでも良かったんですが、経済危機以後は好むと好まざるとに関わらず、様々な金融商品や市場に投資しなければならない時代が訪れています。CFDのようにひとつの口座ですべてが処理できるのは素晴らしい機能です。


- 高島:
- 「売り」からも投資できる。これも大きな魅力ですね。現物銘柄のリスクヘッジにも出来ますし、これからの時代には必要なツールだと思います。
- 陳:
- 買いでも、売りでも臨機応変に対応できる。これもCFDの大きな魅力です。CFDは証拠金取引ですから、何かに投資するというスタンスではなく、売買して差益を得ることが基本になります。何かに投資するというと、大半の人は買い待ち、つまり買って上昇するのをじっと待って売る、という意識が強いんですが、CFDのメリットを最大限に生かすためには、売りであろうと、買いであろうと、同等に考えて投資する必要があります。
- 高島:
- 現物株のリスクヘッジにも使えますよね。
- 陳:
- たとえば、世界に連動する投資信託を持っていたとしましょう。ところが、相場の地合いが悪くなって、下落してしまいます。しかも、今後しばらくはもっと下がりそう・・・・・・。そんなときには、世界の株式市場に大きな影響を与えるニューヨークダウの株価指数を原資産とするCFDを「売り建て」しておくんです。仮に世界中の株価が下落しても、同時にニューヨークダウ先物が下落して売り建てで利益が出る。投資信託の下落分を相殺してくれるわけです。投資信託のリスクヘッジにも使えるということです。
- 高島:
- あとは、ほぼ24時間のトレードが可能という点も大きなメリットです。これは、日本株をよくやっている人に聞くと分かるんですが、日本株はほとんど米国株の動きに支配されていて、米国株が上昇すれば日本株も上昇する。逆に米国が下落すれば日本も下落する。
- 陳:
- であれば、直接米国株の株価指数をやったほうが早いし、米国株の動きがリアルタイムで体感できれば、日本株も投資しやすいですよね。
- 高島:
- 米国株のリアルタイムな情報をどうやって日本の投資家に伝えればいいのか、という課題は常にあったんですが、CFDで実際の売買ツールを提供したほうが、はるかに米国情報は充実するはずです。
- 陳:
- 日本株の日経225先物もCFDを活用して投資すれば、現物の株式市場が開いていない深夜でも、日経225先物取引の市場は米国で開いているんです。実際、クリック証券さんの株価指数先物CFDの「日本225先物」の取引時間は、8時45分から翌朝の6時15分(標準時間)。24時間近く取引が出来るのはCFDの大きな魅力です。
- (文責:サーチナ・メディア事業部)
- 第1回:4月19日(月)
リーマンショック以後、投資環境は大きく変化した - 第2回:4月21日(水)
CFDの魅力は「取引対象の広さ」と「資金効率の高さ」 - 第3回:4月23日(金)
危機の時代だからこそCFD投資が必要になる! - 第4回:4月26日(月)
CFDで勝つためにはどんな知識が必要なのか?
- 第5回:5月6日(木)
日本で初の自社開発システム・ツールが登場 - 第6回:5月10日(月)
CFD取引で勝利する投資戦略はトレンドフォロー? - 第7回:5月12日(水)
CFDはリスク管理、コスト管理も重要 - 第8回:5月14日(金)
今後、ますます拡大するCFD市場

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高島秀行(たかしま ひでゆき)
クリック証券株式会社代表取締役社長。
鳥取大学工学部卒。学生時代は金融工学を専攻。証券会社にて証券営業に従事した後、アメリカへの留学を経てシステム会社・コンサルティングファーム等で、インターネットでの証券を含む金融取引システム開発の企画・コンサルティング等の業務を担当。
また、ネット銀行やPTS(私設取引システム)の設立準備を経験。
その後、GMOインターネット株式会社に入社し、2005年10月、クリック証券株式会社の前身であるGMOインターネット証券株式会社を設立。
2007年12月、商号をクリック証券株式会社に変更し、現在に至る。
(社)日本証券アナリスト協会検定会員

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陳 満咲杜(ちん まさと)
陳アソシエイツ代表/アナリスト。
大学時代より株投資を開始。中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX業界へ。
香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積む。マネージングディレクターやチーフアナリストを経て独立。日本、中国、台湾地域をカバーした執筆、講演、情報サービス、投資者教育などの活動に取り組んでいる。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。
主著に「FXトレーディングの真実」(扶桑社)
「しっかり儲けるCFDトレード入門」(日本実業出版社)
「CFDトレーディングの真実」(扶桑社)などがある。










